ハウルの動く城

2017年1月16日7:00 公開


週末、何となく~久しぶりに「ハウルの動く城」観ました。

うん、本当久しぶり。

ジブリ作品では、(自分の中では)ナウシカの次に好きな作品ですね。

もののけ姫も好きだけど、うーん、でも私的な原点はナウシカだなぁ。

って、今回はハウルでした。

改めて観てみると、ハウルってやっぱり萌えポイントが多いんですよねー。

(萌えが瞬間風速的に高められるようなシーンとか、台詞とか、ね)

乙女心を刺激されるっていうか。ええ、幾つになってもね!

ここら辺りはやっぱり、狙っての台詞なんだろうとは思うけど。(何てったってハウルの声はあのひとだしね。って名前を言ってはいけないあの人か??)

ただ今回(しつこく何回も繰り返して)観た結果、どうにもハウルがヒーローに見えなくなった、かも。

うーん、何と表現すれば良いのかちょっと迷いますが。

ハウルって、典型的なピーターパン・シンドロームの子、ですよねぇ?

それが、ソフィーと出会って、それまでは微妙に「規則に従うの嫌!戦争嫌!」だったのが、誰かを守るために頑張る!と変わっていく訳ですが。

ソフィー視点が多いせいか、どうもハウルの動機っつーか、考えっていうか、想いがあやふや。

どにもふわっとした印象なんです。

ソフィーのことは好きだし、マルクルのことは可愛いし、仲良く暮らしていきたいってのは分かるんですがね。

彼が男前かというと。

う、うーん、悩ましい。

私がこの映画で一番男前と思ったのは、やっぱりカブ!しかも、カブ状態のカブですよ、うん。あとはヒンかな?

サリマン先生も微妙に分からない。

この方は……実は結構色々な事に絶望している、というか諦めているのかもしれないかな、と今回思いました。(王様への応対とかね)

あと、サリマン先生は、病気なんじゃないのかな、という気がする。

不治の病(もしくは高齢の為?)で、余命幾ばくも無い状態だから、余計に自分が生きている内に、ちょいぼんくらっぽい王様やふわんふわんなハウル、幾つになってもゴーインマイウェイな荒れ地の魔女を何とかしないと!と考えた結果が映画でのどん詰まり状況だったのかもしれない。

ラストシーンで吹っ切れたというか、自分の力が及ぶ範囲外で全てが進むというか、納まってしまったのよね。

これで、もう戦争に意義を見いだせなくなったんじゃないかなぁ、サリマン先生も。

結局物事なるようにしかならない、というかたった一人の真剣な思いやら理想で世は動かない、というか。

シリアスな意思よりも、ソフィーの(かなりいい加減っつーか、支離滅裂な)誰かが大事だという衝動が勝っちゃうんですからねぇ。

それにしてもハウルとソフィーのカップルってどうなんだろう。

結構ハウルって難しいタイプな気がするんだけど、気のせいかなぁ。

ま、ソフィーがしっかりしてるから大丈夫だけど、今後もハウルはあっちへふらふらこっちへふらふらしそうですよ。

原作では荒れ地の魔女はしっかり最後迄悪役だったような気がするし、あとハウルの造形も違ってたっていうか、ファンタジーだけでなくSF風味もあるっていうか、ハウルは結構ロックな感じだったとか。

それからマルクルもあんなに可愛くなくて、確かソフィーの妹と、という設定だったような気がする。(既に記憶朧ですが)

設定とか世界観を準えているだけで、原作本とは違う話ですよね。

ソフィーの性格も違う気がするし。

でも原作有りでここまで自由に、かつ独自の世界と物語を紡ぎ出してしまう所は流石、世界のジブリだよなとつくづく感動です。

どうしても最後の、とにかく何が何でも頑張っちゃうカブのシーンで目頭熱くなっちゃいますよ。

(で呪いが解けた後の姿にガックリしちゃう。。。いや、いいんだけどね。あのタンポポちっくなコーディネートは。。。)

でも呪いが解けた後も一番世(というかソフィーの国とお隣の国の外交関係修復)に役立つのはカブなんだろうな。

ハウルは。

たぶん、駄目だと思います。(あ)

でも良いよね。家族を大切にするお父さんも、とっても尊いのです。



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