アンの思い出の日々
2013年5月23日5:14 公開
過去記事です。
2012年11月に発行された「赤毛のアン」シリーズ最終章(上下巻)読了しました。
いや~店頭で発見した時は本当びっくりでした。
特にネットでも新刊チェックしてなかったし……って今更、アンシリーズが出るなんて思ってなかったです。
まさしく予想外。
思い起こせば、初めて赤毛のアンシリーズを読んだのは……学校の図書館だったと記憶しています。(小学校だったか中学校だったかは不明)
最初に手にしたのは、白地にマゼンダな乙女な雰囲気装丁の単行本でしたねぇ。
乏しいお小遣いを貯め、近所の本屋でその後、注文したのも単行本でした。(たぶん、単にその頃は文庫があるかどうかチェックするという賢明さが無かったんだと思います。ははは……)
そう考えると……う~ん、本当に何年振りな新刊なのか……か、考えたくない^^;
そういう状況での読書スタートでしたが。
う~ん、やっぱりアンの周囲の人達は良いな~というか、久し振りに懐かしい故郷の人達に会った、あるいは話を聞いたという感じがします♪
でもどうでしょう。「赤毛のアン」当初の、モンゴメリ節?これでもかという位の修飾の羅列は乏しかったような。やはりアンの隣人の皮肉なおじさんやギルバートが言っていた通り、シンプルな文こそ美しいという方向へ、アンの成長に連れて、モンゴメリの文体も変わって行った(というより敢えて変えて行った)のでしょうか。
一応、エミリーシリーズも丘の家のジェーンも読みましたが、私はやっぱりアンとジェーンが好きかなぁ?(エミリーはいまいち……なんかノれない感じがしたんですよね~何でだろ)
でも正直、主人公が好き!というのはジェーンかも。
アンは……ちょっとくどいところ、独りよがりなところがあるような気がして。
まあ、それだけ本当に生きてるひとっぽいという事だと思いますが、正直、私はギルバートが非常に気の毒だったし、よく我慢したなぁと思うし。あとガードナー家の人々も迷惑だったろうなぁと感じました。
アンの子供達も今ひとつ好きではなくて……寧ろメレディス家の子供達の方が好きですね。
ケネス・フォードがどうしてリラを好きになったのかも正直良く分からなかった、かも。
といいつつ、ストーリーや脇の人達が好きなんですよね~
何回読み返しても面白い、まさしく傑作だと言える「物語」だと思います。
自分的には、アンと並ぶ、これは少年の物語としては、「トム・ソーヤー」ではなく、「ハックルベリ・フィン」を挙げたいです。
真面目な話、トム・ソーヤーよりハックルベリ・フィンの方が面白いのに何故トム・ソーヤーの方が有名なのか、分かりません。長さの問題とか、人種問題とか……あるいはちょっとヤバイ描写のせいなんでしょうかねぇ。
話が逸れましたが、つまり私はどちらかというと正統派主人公より脇役の方が好きなのかも?という事が言いたかっただけで^^:
決して決して、アンやリラ、トムが嫌なヤツって訳ではありません!ので、あしからず~
今は(かなり分厚い本2冊ですが)読み終えて大満足です♪
ただちょっとショックだったのは。
後書き読んでこれも初めて知ったのですが。
モンゴメリが自殺だったかもしれない?ということ。
うーん、作家さんって……多いですよねぇ。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの自殺も正直、私もビックリ!だったのですが(ってリアルタイムで知ってた訳じゃないですが)、偉大な作家さんにもそれなりに、というか才能があるだけに余計悩みも深いのかもしれない、などと思ってしまいました。(あ。マーガレット・ミラーもそうだったっけか??)
誰であれ、外見や人目には如何に幸せそう暢気そうに見えても、生きるということは辛さや苦しみを伴うものなのでしょう。と、少々、妙な纏めになってしまいましたが、私としてはこの突然の天からの贈り物のような新刊を読むことが出来て嬉しかったです♪
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