独眼竜政宗
2014年4月16日7:00 公開
BSプレミアムで再放送始まってますね♪
ということで。
録画済みのこの大河も再度チェックしちゃいました~。
いや~やっぱり何度観ても面白いです!
何より、演じてらっしゃる俳優の皆さんに全く隙なし!って感じですよねぇ。
主役の渡辺謙さんだけでなく、サブや脇役隅々迄、ちゃんと立ってるという気がします。
勿論、俳優さんの演技力やらオーラもあるんでしょうが、これが脚本力ってものなのでしょうか。
でもって、独眼竜政宗では、まだナレーションには俳優さんやらが採用されておらず、アナウンサー?さんがとっても真面目に務めてらっしゃいます。
これが、実はとっても良い!のではないかと今回私は思いました。
何故かといいますと。
やっぱり戦国時代の人達の考え方や生き方って、現代人とは相容れない部分が多いと思うんですよ。
少なくとも、おそらく原作本ではそのように書かれているのではないかと推測してます。
いや本当、武家の面子とか男の面目やら、激しいですから^^;
でもって、この原作者、大河ドラマの「徳川家康」と同じなんですよね。
つーまーりー、あの何とも言えない三河武士団と徳川さん家世界を見事に描いていた傑作ですよ。
そういう考え方、及び家康像がビシバシとこちらのドラマでも漲っております。
(いや、家康、格好良いんですけどね☆)
そういう、我々現代人にとっては非常に感情移入し難い、分かり辛い人達、時代、世界を表すのに、ナレーターさんのちょっと突き放し加減の冷静な語り口調を介することで、「ああ、そういうものなんだ」とごく自然に納得出来ちゃうんですよね。
ナレーションである程度解説もしてくれますし。
これが最近の大河で良くあったような、俳優さん語りだと、良くも悪くも情感込めた語り口になっちゃってるんで、観る側は、ま、嵌ればラッキーで楽しめますが、違和感感じちゃったら、もう受け付けなくなるんじゃないかなぁ?
一歩下がった視点を持つ事で、おそらくその時代時代の人々の観念や思想に則った行動であるのを、無理矢理現代人的な解釈を付けてしまうのを避けられるのではないか、と思います。
だからごく自然に、「徳川家康」やこの「独眼竜政宗」も楽しめるんじゃないかなぁ。
だって良く良く考えれば、出て来る皆さん、おいおいおい~な言動繰り返してますから☆
そういう意味では「トンイ」も同様な気がします。
出て来る人達の言動は、当時の考えや社会背景に従った、史実にほぼ沿おうとしているドラマだと思うんですが、それを主人公の考え方だけ一部現代人的にしちゃってるから、違和感ありまくりなんですよ!>トンイ。
さてと。ドラマ内容に戻りますと。
やっぱ、このドラマでポイント高いのは、子役時代のとっても爽やか&甘酢っぽい初恋物語ではないでしょうか!
藤次郎とめご姫の初々しいカップルがとっても良いんですよね~
(めご姫子役はゴクミですよね??とっても綺麗で可愛いです♪)
微妙にこの時代、無理矢理若作りしている人が一部いらっしゃいますが、その辺は目を瞑るっていうか、主人公カップルがOKなので許容範囲です。
あと、私的には、徳川三代の俳優陣がお気に入りです♪
家康役の津川さんは、「葵~」的タイプではなく、前述「徳川家康」の人格者タイプですけれど、とっても堅物な秀忠君や、少々我が儘で高慢チックだけど、ちょっと繊細で根は素直でお年寄り大好きっ子な家光君が良いのです。
うん、こうじゃないとね~♪
政宗の娘婿の忠輝君も、これは真田さんですから文句なしに格好良いし、舅さんやパパ、兄ちゃんに対してツンデレチックな突っ張り加減が何とも可愛いですv
その分、豊臣家の人々がね~
いや、おそらく、推測しますに、原作で豊臣家の人々が散々なタイプに描かれているのでは?ないでしょうか。
政宗がいみじくも言う通り、秀吉は「化け物」状態ですよ。本当、嫌な奴!でこれ程迄に憎々しく、それでいて偉大なんだなぁと感じてしまうように演じてしまう勝新太郎さんには、脱帽です。
正直、座頭市しか知らなかったんですが、凄い人だったんですね~
秀吉がコレなら、信長ってどんだけ怖い人だったんだろうと、本当、怖ろしくなっちゃいますよ。
でもって、だからこそ、人格者的っていうかM気質?の家康さんとは馬があったのかもね☆なんて。
(あるいは、やっぱり「徳川家康」の信長さんみたく、良いお兄ちゃんタイプだったのかなぁ)
ただちょっと、淀さんがね。
何だか、頭もお股も弛んだひとって表現な気がして、残念ですが。。。
ま、仕方ないのかなぁ。
でも正直、私は、このドラマの北政所、あんまり好きじゃないかも。
なんだか結局色々見て見ぬ振りして、後日悲しんで見せてる、というだけな気がして。。。
(ま、私が捻くれてるんですけどね)
ドラマ前半は、とにかく政宗とその取り巻きの若者達が突っ走る!という、まるでヤンキーやら暴走族やらが主人公の青年漫画のようですが、後半はぐっと大人の駆け引きで強かに生き抜く外様大名の生き様、といった感になってます。
ただ政宗、主人公ですが、決して「良い人」としては描かれていません。
無論、理想としては良い国主になりたい!という思いは持っているっぽいですが、野望と我が儘で突っ走ったりするし、嘘も吐いて身近な人や味方も騙しちゃったりするし、ちゃっかり悪さしたり。
(でもって、クール&ドライなナレーションが突っ込みいれちゃったりするという^^;)
それでも少しずつ、自分の理想に近付いていって……それだけでなく幾つになっても夢は諦めずあの手この手で頑張って、ジタバタともがく。
何というか、人としての在り方っていうか生き方を示されているような気がします。
人間幾つになっても諦めるな、頑張れ!というメッセージな気がする。
ドラマ初回のオープニングとエンディングのナレーションがピッタリと合わさって、見事に円環として閉じる、物語の造形も素晴らしいのではないか、と改めて思いました。
本当、オススメです。
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