王と妃
2015年12月7日7:00 公開
私の場合、先に「インス大妃」観てます。
(あ、その前に、「王女の男」ね)
噂?の首陽大君が主人公。
なので、詳しく丁寧に、首陽さんの足跡を追ってくれてます。
あと、ハン・ミョンフェ。
最初に観たのが「王女の男」だから、ミョンフェさんは悪役必須なイメージだったんですけど。
なんだか「インス大妃」では良い人感強くて、不満だったのが、このドラマで非常に良い感じに爛れてます。
でも別に悪人って訳ではなく。
元々は世の為人の為、更には主君と定めた首陽さんの為、自らが泥を被って、プラグマティズムに徹する、な人だったのが。
そして出世や富にも興味なかった人だったのに、地味で質素(でも仲間達とは和気藹々)な生活してたのが、若い側室迎えてからは、なんかこう徐々に少しずつその本質も変わっていったような。
ま、でも側室だけの問題じゃないですよね。
このドラマ、首陽さんや他の人達もそうだけれども、権力の核に近付くにつれて、どんどん変わって行っちゃうんです。
端宗のお祖母さん代わりの世宗の側室のひとも、端宗への愛情を本当に見せてくれたのは、権力喪って宮廷から追いやられてから、な気がする。
それまでは、口では「殿下の為」とか言いながら、全く違ってましたから。
で、割と最初の方は首陽さん視点っぽくドラマ進んでいくから、首陽さんはいい人なのかなと思ってたらそうでもなく。
かといって悪人、と迄は言えないんですよね。
彼には彼なりの理由があったりするけれど。
それもまた、あくまでも彼の個人的理由っつーか、見方なんだろうし。(世宗パパが文宗兄を偏愛した、とかね)
最初の頃は、甥である端宗とも仲良しで良い感じだったのにと、既に端宗亡くなって、次世代へのバトンタッチがそろそろ、でもって世祖様ってば誰も信じられずでも自分のことは大事にして!光線出しまくりな我が儘さんになっちゃってるのを観ると、歳月、あるいは権力の中枢に居ることによって精神的にどれ程蝕まれていくか、というのが恐ろしいです。
でもあれですね。
後のインス大妃である粋嬪さんは、最初っから権力志向でブレがないッス。
どうやら旦那さんが早死にするという預言があって、それで旦那さんの生前も焦ってあれこれしていたという設定っぽいですが。
別にそんな理由付けなくたって、十分、ワナビーですよ。
ま、でもある種、「悪」の魅力というか、その熱に、惹かれていく人は多いよなというのは分かります。
この人についていけば、知らない世界に行けるんじゃなかろうか、なんて思っちゃうんだろうなぁ。
そういう感覚、頭の良い人程、陥りやすいんでしょうね。
きっと、首陽さんの味方をしたインテリの人達(クォン・ラム、シン・スクチュ、ハン・ミョンフェ辺り)もそうだったのでしょう。
端宗もやたら「幼い、幼い」言われてましたが。
「インス大妃」での端宗程ではないけれど、充分、やれやれな所がありましたね。
ま、しょうがないでしょうねぇ。
普通の人達や世間からは隔離されて、それでもって赤ちゃんの頃から持ち上げられてれば、なかなか、難しいでしょう。人格磨くのって。
だけど端宗の王妃も微妙だったなぁ。
なんか端宗と首陽さんの間に亀裂が入ったのって、聡明と言われた王妃様のせいだよね!
メニューページ
メインコンテンツ
タグ別
公開日別
Popular Entries
Recent Comments
Information
Recent Update
Preview
Information(Board)