大王世宗
2015年12月9日7:00 公開
こちらも結構長かった。
当初は微妙な感を覚えながらも、一度録画メニューに入れちゃったからずるずると見続けた感がありましたが。
結構好きな俳優さん(太宗役のひとv)出てるし、時代劇だからま、いっかーというノリでした。
正直最初は一体どういう類のドラマなんだろーなんて思ってたり。
でも徐々に、正確には主人公が大人になってから俄然面白く感じるようになった気がします。
宮廷の方達、王室の方達が何を考えているのか、相変わらず分からなかったですが。
でもねぇ。
出てくる人達皆、こう主義とかちゃんとした考えとか思いがあるんですよね。
特に前半(という言い方で良いのか)の権力闘争部分は、「嫌なヤツ!」としか思わなかったひとも、それぞれ国に対する気持ちや世の為人の為(勿論自分の為もある☆)という純なハートもあったりする。
悪役不在、な感じ?
(バトル系少年漫画的な)
明や倭寇(おっと)は勿論敵役なんですが、特に悪く書かれている印象は(少なくとも前半では)無かったです。
東蕨(だったかな?)についてはちょっとアレだったけど、明の皇帝陛下は、世宗王妃が手作り服プレゼントしたらあっさり靡いてたしね。
そういえば、王妃、あんなにあっさり亡くなっちゃうなんて、っていうか、あれ程旦那の世宗の身体のこと心配してたのに、心配していた方が先に亡くなるというのは、少々やりきれない感じでした。
とにかく王宮、政府関連の人達は殺伐とした極端な考え方(敵は殺せ!不穏分子は根絶やしだ!)をしてる中、世宗は割と一般人な感じ。
子供の頃は世間知らずな頭でっかち君でしたが、パパやお兄ちゃんの厳しい躾で世の中甘くないんだと思い知ります。
でも少年の頃は聡明で逞しく清々しいイメージだったお兄ちゃんは王宮の堅苦しく厳しい暮らしに疲れた中年(ではないんだろーな、きっと。……うん、たぶん、若いという設定の筈)になってしまい、パパと同類項の軍事主義だけど明後日向いてるひとになってしまい、周囲の人達の反感を買ってしまいます。
でも本人も王様にはなりたくなかったぽい表現でしたね。
あとパパの気持ちを考えたって所?
微妙に疑問だったのは、母方の叔父さん達が皆、世子様に肩入れするというだけでなく、世子様以外は邪魔するなら殺すべし、というポリシー貫いていた点ですか。
やっぱり甥というより、権力掌握する為の道具として見る方が大だったてことなのかな。
確かに太宗ってば、王妃の一族に対して酷すぎる。
っつーより、家臣一般に対しても厳しく激しい感でしたが。
その後、マイルドな世宗が継いだというのは。
かなり反動強かったのかな、という風で、その代表格がマルセンさんだったのかなぁ?
でもこのマルセンさんも、最終的には世宗支援に廻ってるんですよね。
うん、この方は最後まで対立路線かと思ってたんですが、やること(裏でブラック)は変わらずとも世宗を守るという一線は変えなかったですね。
一度政事の中枢から身を引いて、世宗が善政を敷いて、でもって国の情勢が好転したと身をもって感じたのかもしれない。
(そういう意味ではファン・ヒも)
太宗及びその前の時代では、悲惨な世の中で、国中の人達が皆辛い目に遭っていたのを彼らもきっと何とかしたい、でも出来ない、なんて歯痒く思っていたんでしょうねぇ。
その世の中を、(彼らベテラン勢にとっては)甘ちゃんの優柔不断、気弱でええ顔しぃ(とは言いませんが☆)だと思っていた若ボン世宗が変えていってくれたのですから。
口や態度ではどうであろうと、世宗は特別なひと、本当の意味で君主、もしくは国に無くてはならないひと、と実感していたのでしょう。
ま、そういう気持ち、表には意地でも出さないんだろーなというのも良い感じ。
(特にマルセン☆)
後の方のヒール(マルリだっけ?)がこれまた頭固くて時代遅れでずれてるとしか感じないのは、ベテラン勢に比べ、負っているモノが少ないから、なのかなぁ?
他のドラマでは、病弱で心も弱い、親孝行だけが取り柄的表現が多かった気がする文宗が、センシティブではあってもなかなか芯が強く強情な感に描かれていたのも良かったですね。ただ終わり方は少々あっさり、というか、後の方になるに従って前半程複雑な勢力闘争やら心理戦やらがなくなってしまったのが残念です。
でもこれも、世宗の統治によって、太平の世がもたらされた為ってことでしょうか?
(ってドラマ中でもそういった感じの台詞を誰か言ってましたよね☆)
でももう1回観るかと問われると。
うーん、な、長いからねぇ。。。
(と曖昧に濁す)
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