名探偵ポワロ4
2023年3月25日11:00 公開
[31]
ABC殺人事件(BSP再放送2023.01.11)
ディアゴスティーニでは、確かこの回が初回DVDだった気がする。
原作、探偵小説、というより推理小説としても秀逸ですよね。
旅行系や「アクロイド」「そして誰もいなくなった」に比べれば地味かもしれないですが、(あ、アクロイドも結構地味か。でもあれは、小説技法として当時斬新だったんだろーということで私の中では「派手」分類)純粋に犯人の異常さ(冷徹さ?とにかく普通ならあり得ない。。。あるいは世界大戦を経験した人間ならでは発想しうる、殺人手段?ステップ?)が際立って、怖かったですね、初読時は。
(「愛国殺人」などよりずっと怖い)
何しろ、本命の殺人を隠す為のカモフラージュとして、関係ない(住んでる土地と名前だけで選んだ)被害者を殺す、という。。。いやはや怖過ぎる。
でもねぇ、推理小説としては面白いんです。面白いと思ってしまうんですよね。。。
ま、エンタメとしてということならば、色々(ゲームとか映画とか)もっと過激なモノだって多い訳ですが。
でも犯人の自分の目的の為に必要、というよりリスク低いから、他者をあっさり犠牲にする、という精神構造は、決して許してはならないものだよねーと強く思います。
思うに、関係ない存在がどうなろうが知ったこっちゃない(無関心)という精神構造が、世界をやがては壊していってしまうんだろうなぁ。。
世界(地球更には宇宙)はねー自分以外は「他」なんですよね。
「他」のことを思ったり考えたりすることをやめてしまえば、皆がやめてしまえばそれはもう、恐ろしい未来、というより未来自体存在しないんじゃないかな。
なんてことを考えてしまう訳です。(ってエンタメミステリーでそんなこと考えるなって思ったりもしますが)
ま、時々、思い出したように世界平和を願うことは、「人間」として存在するために必要なことだと考えてます。
自分を守ることも大切だけど、自分のことだけしか考えられなくなるのは。結局自分を損なうことなんじゃないかなー
なんてことを、思ってしまいました。(昨年末、父が亡くなってしまったので。ついつい私もセンシティブです)
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雲をつかむ死(BSP再放送2023.01.18)
この回では、色々なタイプのレディ達が出てきますね。クリスティ長編では素敵な、特徴的なレディ達が出てくるのが楽しみの一つですねー。
(原作読んだ時はヴェネシアさんが好きだったわv。でもドラマではレディ・ホーバリーもなかなか楽しい、というか可愛い人だなっと思った。特に最後?の謎解きで犯人に冤罪ぶっかけられそうだったと知った時の反応とか。うん、こういうとこに旦那は惹かれたというのもあるのでは??)
原作では、ミス・グレイがヒロインっぽいんだけどね。
(あ、でもクリスティの冒険タイプヒロインではないねー。おとなしくて芯が強い系ですね。ゼロ時間へ?とか)
犯人はねー。もう残念な人としか言いようがない、かな。
多分、調子に乗ってたんだよね。。。ミス・グレイと出会うのがちょっと遅かったって感じ?
(共犯者より前に出会っていれば、殺人なんて犯さなかったんだと思うよ)
ポアロはやっぱり優しいよねー特に女性達には。本当、フェミニストだよなぁと思いますよ。あ、男性にも優しいけどね。
それにしても、ドラマでは妙にアバンギャルド推しなのね。
(前にもあったよな、確か)
以前は、「理解できない!」って感じだったのに、もはや、解説してしまえるレベルに達していますよ。
食欲もりもりなジャップ警部は相変わらず可愛いけど、ヘイスティングスがいないのが残念だなぁ。(確か原作でも出てなかったけどね)
ヘイスティングスがいないと、ポアロ氏、しゃんとしてるというか大人な感じがしますねー。
やっぱりヘイスティングスには甘えてるんだろうなぁ。
今回、ちょびっとジャップ警部に意地悪言ってしまったポアロだけど、すぐに謝りました!
ヘイスティングスにもこれくらい優しく&素直にしてあげれば良いのにねぇ。
やっぱり、ヘイスティングスにはツンデレなんだな。甘えているんだなー。
テニス試合がちょっと興味深かったかも。
長ズボンなんだね〜なんて。
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愛国殺人(BSP再放送2023.01.25)
正直、ちょっと苦手な話、かもしれない。
というか、痛いんだよねー。(いや、クリスティってそういうお話多いんですがー)
こう、人間性を問われる、というか。イギリス人というより階級意識の強い人、ひいては自意識強い人間への批判?皮肉?とにかく厳しいわ〜痛いわ〜という。
最近は、以前よりはずっと自己肯定感を肯定的に捉えている、というか、自分に自信を持つべし、とか自分を大事にとか自分を好きになって、とかの傾向が強い気がするんだけど。
こういう話(あ、ドラマか)見ると、やっぱそういう自己中心、というか矜持?強過ぎるのも問題だよね、と思います。
ま、バランスが大事なんでしょうね、きっと。
さてドラマの構成的には。
うーん、結構、音楽がねーホラーチックです。(あれ、マザーグースなんですかね?)
あといきなり最初っからネタバレしてますね⭐︎いいのかな?なんか一発で犯人と動機分かっちゃう的な。
ブラント氏の義理姉及び義理姪が出てきますが、なんかこの人達が楽しいです。
(いや、姪は若い美人なんだけど)
義理姉の方、ブラント氏に色々文句言ってたけど、本心では信頼してたし好きだったんだな〜というのがほのぼのするんだけど、だからこそ哀しい。
何よりも被害者達(犯人からしてみれば国=自分の為に、犠牲にしても良い人達)が悲しい。
中には脅迫しようとした人もいる訳だけど、歯医者だと思ってた人に毒物注射されるなんてねぇ。もう怖くて歯医者行けないよ!
何も知らない(でも犯人にとっては命取りな情報を持っていた)セインズベリーシール嬢も、本人にしてみれば何で?って感じだよね。特にお友達に会いに行って……相手も再会を喜んでくれている筈だって思っていたのにね。
更には本来完全無関係な筈のモーリー医師。
この人こそ、本当被害者だよね。本命の殺人の道具として必要だから殺されちゃうって本当やりきれない。
改めて、やっぱりクリスティは凄い人だなと思いました。
うん、怖い怖い〜
あ、ジャップ警部のお宅訪問イベントありましたね!(あくまでもマダム・ジャップは出てこなかったけど。ハーブティー出てこなかったけど。ポアロ氏は気に入らない紅茶は出てきたけどv)
あとやっぱり歯医者が怖いポアロ氏。(でも真面目に定期的に通っているらしい。偉い!)
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エジプト墳墓のなぞ(BSP再放送2023.02.01)
原作、短編だったのかな?という朧な記憶です。
その割にはモリモリだなぁと思ったり。
久しぶりにヘイスティングスが出てきましたよ!(ミス・レモンもいるよ!)
でも旅行モノだから、ジャップ警部はなし。ちょっと残念ですねー。でも最近出ずっぱりだったから、たまにはお休みでも良いでしょう。(なんか偉そう)
そして久々登場のヘイスティングスが妙に格好良い!
ニューヨークの高級マンションを闊歩し、高級ホテル(なんだろうなぁ)で目玉焼きを頼むヘイスティングス、いかにもイギリス紳士ですねっ素敵ですよっ
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