名探偵ポワロ6
2023年8月11日11:00 公開
[51]
杉の柩(BSP再放送2023.05.31)
これも好きなお話。
お話自体より、ヒロイン?が好きだったのかも。
しっかしドラマだと、何ていうか出てくる人達の悪意が痛いわー。
特に看護師達。
まぁ、被害者(メアリー)と仲良くて肩入れしていたんだろうけど、なんでそこまでって程にエリノアに対して悪意バリバリだよねー。
よくよく考えてみれば一番悪いのは醜聞を恐れて自分の娘を庭師夫婦に育てさせたウェルマン夫人じゃねって私は思うんだけどなぁ。
自分の身勝手で子供を作り、その子供を養子に出したんだよねぇ。養子に出したなら出したで縁を切るべきだったのに、中途半端にお金を出して教育受けさせて養子に入った家や社会から孤立させちゃったんだよね。
それなら自分の養子にすべきだったのではと思うんだけどなー。
あと微妙に家族というかエリノアと義理の従兄弟?とウェルマン夫人の関係性が分からないなぁ。
ウェルマン夫人の近親者だからエリノアが遺産相続したと言っていたので、ウェルマン夫人はエリノアの実の叔母さん(もしくは伯母さん)なんだよね?
でロクデナシロディーはウェルマン夫人と実際の血縁ではない、ということは既に鬼籍に入っているウェルマン氏の甥ということなのかな。
でもそれだとイギリスの相続法的にウェルマン氏の遺産はロディーに行くんじゃないかな?
今回問題になった財産はあくまでも夫人の個人遺産ってことなのかな?
そうするとメアリー(実の娘)をきちんと養女にする、もしくは娘と認めても何の問題も無かったんじゃないかと私などは考えてしまうんだけど。(勿論、外聞は悪いけどさー。ほぼ寝たきり生活なんだからどっかで誰かが悪口言ってたって関係ないよね。少なくとも私なら「カスが何か言ってる」(誰の真似だ??)位にしか思わないし、気にしないゾ。寧ろ自分の血圧や血糖値が気になるわー)
あとねー。
個人的に残念だったのがメアリーがね、原作と違って(同性から見ると)嫌なタイプにしか見えない、ってこと。
このお話、エリノアがロディーの心を奪ったメアリーを憎みながらもメアリー本人は悪くないってことが分かっていて(つまりは元々ロディーとエリノアには共通点がなくて、という。。。)苦しみ絶えているところが肝っていうか、良かったんだよねー
なのにドラマで観るとメアリー、ロディーに気を持たせてる感だし、自分がどこの階級からも浮いてしまっていることも自覚ない感じ、というか何も考えてなくてフワフワ他人の言葉や行動に従っているだけというのが残念過ぎる。
原作ではもっとこう、(元々の性質もあるんだろうけど)教養があって気品もあって清楚な美女なのにねぇ。(それこそロディーの好きな白薔薇のように)
でも真犯人は頑張った!
ポアロも頑張った!
(警察の皆さんもねv)
[52]
ナイルに死す(BSP再放送2023.06.07)
この原作も好きだわ〜
エジプトってだけで好きだしね。
ポアロの旅行モノの中では1、2を争うって感じです。私の中では。
それにしてもプチ密室であるナイルクルーズですが。クセのある人ばっかり揃ったな!という。
古き良き時代のお金持ち達なんだけどね。なんか本当濃いわ〜という。
メインのリネット、サイモン、ジャクリーン(ジャクリーヌ、かな)だけでなく、ファーガソンさん(とついミス・コーネリアっぽく呼びたくなる)、作家母娘、マザコン息子とその母(これはねー原作の方が良いかな。ドラマだとちょっとね。キモイです。っていうかロザリーたんが可哀想)、お医者さんなどなど。
ドラマだと割と最初の方からファーガソンさんがコーネリアに好意的で楽しい。(というか原作よりファーガソンさん、純情だな。。。「社会情勢の観察」と言いつつ、実はお嫁さん探しが目的の旅だったのでは、と思ってしまうぞ)
レイス大佐というと確か「茶色の服の男」でとっても可哀想な役回りだったと記憶してますが。ドラマだと「裸の銃を持つ男」っぽいな。。い、いいのかな?英国紳士なのにー
リネットは美人だし、サイモンは確かに笑顔が可愛いっていうか甘い感じのハンサムだし、適役だなぁと思います。(所々での表情とか。……うん、良いよ)
その分、ジャクリーンがね。
うーま、私の印象と違うだけなんですが。。
いや、不満ってほどではないんだけど、独白がな、足りないよねーやっぱり。(原作のあの場面が好きだったからな)
ま、このお話については確か以前記事書いた筈なので程々にしておきます、うむ。
でもやっぱり「愛」の物語だよね。
もう少しジャクリーンとサイモンの関係性について、深掘りして欲しかったかも。
(あとやっぱりロザリー可哀想!もういっそファーガソンさんとくっついてしまえ!!)
[53]
ホロー荘の殺人(BSP再放送2023.06.14)
この話もね、原作は好きだったんだけどね。
なんかドラマ観ると、とにかく被害者と被害者の愛人達がクズ!!!としか言いようがない。(あれ?)
原作に出てくるルーシー好きだったんだけど、このドラマでは、おいおいおい〜という印象しか抱かないし。
なんでだろうとちょっと考えてみたけれど。
これも(尺の問題だろうけど)原作では結構きっちり描かれていた「没落」した側であるミッジ達の葛藤がサクッと省かれているからではないかなと思いました。
それでヘンリエッタはひたすら変な女な印象だし、ミッジもエドワードも薄っぺらくなっちゃった。
(ミッジとエドワードがくっつく迄の葛藤やドラマ丸ごとカットだものね。。)
あとガータも最後でヘンリエッタを殺そうとしていた筈だし、そこがヘンリエッタへの打撃になったような印象だったんだけどな。
ドラマだと本当、ヘンリエッタはとにかくガータを上から目線で可哀想してるだけの嫌な女になっちゃってるんだよねー。
ヘンリエッタはヘンリエッタで芸術家としての悩みや罪悪感なんか持ってるところがあって良かったんだけどなぁ。
クリスティのお話ってやっぱり事件やトリック、謎解きだけじゃなく人間関係、登場人物達の悩みや考え方、思いがこう、グッとくるんだけどその辺りまで入れるのはやっぱり時間足りないんだろうな。
かといって長時間ドラマにする程かと言われるとそうじゃないだろうしね。
やっぱり小説で読むのが一番良いのかもしれない。
ドラマは補完ですね、補完!
ちょっと短いですが、(今回ドラマの印象自分の中では薄くなっちゃってるので)この辺で。
[54]
青列車の秘密(BSP再放送2023.06.21)
キャサリン・グレイ登場!(訂正しました)
あれ、ジェーン・グレイって女性が前にも出てましたね。(「雲をつかむ死」?だったかな?)
長編だったかな?とちょっと混乱したけど、確か同じような列車内で金持ちマダームが殺害されてしまうお話ありましたね。(侍女が犯人なヤツ)
ドラマでは被害者の父親の愛人とか出てきて??となったりしましたが、犯人は原作と同じでしたよね。
ただドラマだと、このお話、時系列的にかなり後の話として設定されているんでしょうか?
(原作だと割と初期なイメージが。。タイトル忘れたけど何かの話で、「好感を持てる犯人」例として今回の犯人の名前挙げてた記憶があるわー)
でも犯人役の人、ちょっとイメージ違うかな。(いや、私のイメージなんてどうでも良いんですがね。もうちょい地味な人が良かったんではと思ったり)
原作と違って、キャサリンの親戚の人達がとにかく明るくて(いや、ラテン系??って思う程に)良いですね。
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