パンズ・ラビリンス
2013年5月24日5:02 公開
過去記事です。
少し前に録画していた映画を視聴終了致しました。
この映画、PG12指定だそうですが……私としてはR15位にすべきだと思います!(ええ、そうですともっっ)
だってだってだって……怖いんだもの~(あうあう)
性的描写云々ではなく、暴力行為の描写が……あ、あまりにリアル過ぎます。
ついでに言えばモンスターあるいは空想的な生物が私ビジュアルでは怖い!私が子供なら泣く!(って……)
中学生で観ると何か人生観変わりそうでイヤだ、という理由ですね、ハイ。
話の題材的には良くある話だと思います。
想像力豊かな女の子が、母親の再婚相手と新しい家に馴染めなくて~想像の世界に嵌っていくという。
しかも女の子は地下王国の王女様の生まれ変わり!王国に戻る為、3つの試練を乗り越える必要があると迷宮のパンに教えられ、ガイドブック(本です^^;)を渡され、妖精の助けを得ながら健気に頑張るぞ!という感じで……
こう書くと何だかファンタジックでアドベンチャー、ちょっぴりドキドキ?な雰囲気ですが……全然違います。
全くダークです。
黒すぎますよ、設定・背景も、登場人物達も。
時代は、スペイン内戦。(え~とフランコ将軍?だっけ?ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』ですよね?マリアだっけ?……あれも可哀想なヒロインでした。。。でもあの、鼻云々は……鼻が低いアジア人種にはちょっと縁遠い悩みな気が^^;)
とにかく主人公の母親の再婚相手の大尉がめっちゃ暴力的です。
相手がレジスタンスじゃない人に対してもやっちゃってます。(って後で無関係と分かるんですけど……全く気にしてないとこが怖い……)
何やら父親とその死に関してトラウマがあるっぽくて、自分の死についても屡々考えてるっぽいですが……だったらそのバイオレンス・ジャックやめなよ!と言いたくなります。
主人公の母親は……頼る人が欲しくて大尉と再婚したっぽいですね。でも臨月にも関わらず山奥に連れてこられて体調最悪になって可哀想です。
(結局主人公の弟の出産時に亡くなってしまうのですが。。。)
主人公もちょっと最初からヤバイ感じです。
なんか再婚相手の家(山奥の、対レジスタンス最前線基地な感じ?)へ向かう途中で、カマドウマっぽい虫を見つけて「妖精?」って言ったりして……
いや、それどう見ても虫だよ~しかもメチャクチャでっかくて怖い。。。
(ここで既に私的にはダメダメ感が~っ)
途中でこの虫が、主人公の夢?幻想?シーンで妖精に変身するのですが……この変身後の妖精もハッキリ言って怖い!ビジュアルは悪魔っぽいですよ。。。
何て言うのかな~とっても厳しいキリスト教的観点から見た妖精のよう。(ってスペインだから???)
迷宮で出逢うパン(コイツが映画のタイトル・ロールですよね、うん)も……これまた不気味です。
顔などは、これ、わざとだと思うんですけど、子供が想像したような?あるいは子供の人形かぬいぐるみのようなのですが。動きがなんかこう……ヤバイ感じです。
家政婦のメルセデス(レジスタンスに弟がいて、こっそり物資や食料をレジスタンスに横流ししている)がさり気なく最初の方に言う通り、「このパン、やばいって!」臭がプンプンしてます。
でも主人公の女の子は……やはり義理の父親に馴染めないし、現実から逃避したいという気持ちも強いのでしょう。パンの口車?に乗せられて、3つの試練に挑みます。
「王女」の印であるという痣が自分の肩に確認して笑うシーンがあるのですが……この時、本人はとっても嬉しそうだけど、これまた何かヤバイ雰囲気です。
イチジクの木の根元に住んでいるカエルに魔法の石を飲ませて、泥だらけになり~これまたタイミング悪く、綺麗なドレスと靴をプレゼントされた時だったので怒られちゃう訳です。二つ目の試練では、前述カエルのお腹から出て来た鍵で、モンスター?が住む部屋から何か盗みだそうとするのですが、これは何も食べてはいけないというパンの誡めを破って失敗してしまいます。
この時のモンスターがこれまた思いっきり怖いです!
でも強いか、とか賢いか、とかはちょっと微妙。
目をテーブルの上に置いて寝てるんだけど、起きてその目を顔に付けるかと思いきや~両手の平に付けちゃうのよね。。。
……それってさあ、言いたくないけど、誰か捕まえたら目が見えないんじゃ?
見えなくても食べちゃうからOKってことなの、かなぁ?
小さい妖精達は平気でムシャムシャしてたけどね……
(でもその隙にグッサリやられちゃったらどうするのよ)
この2つめの試練失敗でパンに見捨てられちゃう主人公ですが……結局パンは戻って来るんですよね~(この辺も怪しい怪しい)
パンからもらったマンドラゴラ(ってのも怪しさ100%!)をお母さんのベッドの下に置いて、一先ずお母さんの体調が良くなったのに、主人公はパンに抱いていた疑いも完全に解いてしまったんですが、このマンドラゴラはやっぱり大尉に始末されちゃいました。
(お母さんがまたひどくなっちゃった&死んじゃったのって、マンドラゴラの悲鳴を聞いちゃったからでは??)
大尉側もレジスタンス側に押されがちで、レジスタンス側の人を拷問したり、お医者さんを殺しちゃったり、主人公を連れて逃げようとしたメルセデスを拷問しようとしたりする訳ですが。
まあ、これは何とかレジスタンス側が盛り返して~何とかなるのかと思いきや。
結局主人公はパンに弟の血を捧げる事を拒んで又も見捨てられ、大尉に見つけられちゃって~という悲劇的結末に至ってしまった訳です。
そして死の間際の幻視、という雰囲気で地下王国に招き入れられ、父王や母女王と会いう訳なんですが。
その場に居るパンはやっぱりあの如何にも怪しい信用出来ない感溢れてるパンのまま……
な、なんか救いがない?
地下王国自体も、怪しげと言えば怪しげだしねぇ。。。
どうも主人公の夢?も本人的には喜んでる表現ですが、良いモノとは思えません。完全現実逃避でしかない、というか。
面白いのは面白かったのですが。
これも制作側の意図なのでしょうが、悲惨で不幸な空気満載で絶望感漂ってるのが……やはり子供の時には見たくない映画だなぁとつくづく思ってしまいました。(って甘いのかな、私。。。)
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