名探偵ポワロ5
2023年5月29日21:00 公開
[47]
エッジウェア卿の死(BSP再放送2023.05.03)
ドラマ時系列ではまさしくアクロイドの続き、なんですね!
(アクロイドで1年間の引退生活に見切りをつけて、生涯探偵として復活!)
今回は、ジャップ警部だけでなくヘイスティングス大尉、ミス・レモン勢揃いですよー。
ミス・レモン、前髪くるんくるんがなくなっちゃったみたいですね。ちょっと寂しいわ。でも相変わらず書類整理の鬼!しょぼくれたヘイスティングスを慰めたり、ポアロにも気晴らしを勧めたりと有能秘書であります。
ヘイスティングスが今回(いつも通り、ヒントになる発言しますが)しょげてますし、ロマンス症候群な感じですねぇ。
ポアロがジェーン・エッジウェアに惹かれる(この「惹かれる」はどういった惹かれるなのか。。。なんとなく心理学的対象として惹かれてる感じがするけれど)のにピピピッっと来てロマンス大推奨します。
ま、彼、大恋愛の後に結婚したベラ(「ゴルフ場殺人事件」ですね)に夢中ですからねー。
(投資失敗したにも関わらず奥さんに責められなかったことでメロメロです。ま、ベラの場合、男にはもっと酷い目に遭わせられてるからなぁ。。。ってベラさん男運悪い?!)
そういえば、「ゴルフ場殺人事件」では「イザベラだ!」とヘイスティングス主張してましたが(「ベラ」は前の恋人が使っていた愛称)、今回全く躊躇も拘りもなくベラ呼びしてますね。
こういう大らかで拘らない?ところが、傷付いていたベラさんを癒して絆したんだろうなぁと思います。
うん、時にイラッとするかもしれないですが、やっぱりヘイスティングスみたく基本善良な人ってのは良いものなのです。
(私はミス・レモンの方が好きだけどね☆面倒くさいタイプだけどさ)
なんかねージェーンさん、登場人物皆に嫌われてる又は馬鹿にされてる感じですよね。
何も知らずに見る(読む)と、ジェーンさんに感情移入しちゃいますよ。(ヘイスティングスと同様に)
確かにジェーンさんはビッチ、というより野心家で全く自分を偽らない人なんですよね。
そういう意味ではドラマのカーロッタもそんなタイプっぽいですが。(確か原作では、カーロッタはもっと理性的というか。。。冷たい機械的な印象受けた気がするんだけど)
カーロッタといえば、カーロッタのショー、ポアロのモノマネの時の音楽がね。メタでしたね。(いや、どうでも良いことなんですけど)
私にはモノマネが(このお話の設定通りに)凄いのか、よく分からなかったです。
アレかな、ちゃんと英語で聞いてみるべきなのかな。(歩き方は誇張してるっていうか、カーロッタさんがグラマータイプだからちょっと分からん。)
そして今回も被害者=エッジウェア卿もまた嫌われ者。
でも殺人動機に被害者の性格、資産などは今回全く関係ないのです。
そう、動機はあくまでも犯人の事情、というか野望の為。
そこら辺りも、犯人が非常かつ非情であることを際立たせてますが。
殺害シーン(二人殺してますので二回ある)もなかなかに怖かったです。
私の(読書した際の)イメージとは少々異なるものの、俳優さんの演技力に脱帽!ですわv
最後、ヘイスティングスが投資ネタで弄られるのは日常に戻るという感じでホノボノして良かったです。
[48]
メソポタミア殺人事件(BSP再放送2023.05.10)
このお話は。
犯人の正体が衝撃的というか。(あるいは被害者の天真爛漫?さというかなんというか。。。あ、はっきり言っちゃうと鈍くて自分勝手、というよりたぶん、他者のことはどうでも良いんだろうなという無意識の傲慢さ)といったものにびびった気がします。(原作読んだ時ね)
ドラマ観終わった後でも、改めてそう思うわー。
とにかくヤヴァイ人達がすっごく狭いところに集まっちゃった⭐︎という。
(うん、犯人、被害者だけでなくー共依存の夫婦とか、ぶっ飛んでる若者=ヘイスティングスの甥、女王様になるべく頑張ってるお嬢さん。そしてコアの発掘仲間もね、愛憎絡まっちゃってる印象が)
ま、やはりポアロとヘイスティングスをまずは楽しむべきだと思います。
原作でどうだったかの記憶はないですが、今回ロサコフ伯爵夫人の影が強い。って、ポアロ引き摺り回されてますね。振り回れている?(あれ、本人、ハリマワサレテいるって言ってたっけ?かわいいね♩)
ヘイスティングスにベラベラと(という印象)ロサコフ伯爵夫人及びバクダットにやってきた理由をばらされて不機嫌なポアロ。
大事な友達スーツケースを乱暴に床に置かれて不機嫌なポアロ。
蚊帳がないと言われて(必要ないと言われて)「私の肌は特別」と言っちゃうポアロ。
ベッドに座って軋み音が立つのに「何これ」と呆れてる感のポアロ。
暗い雰囲気の晩餐で一生懸命メソポタミアの説明をするヘイスティングスを生暖かく見守るポアロ。
団扇で小刻みに動かすポアロ。
やたら「結婚している男」として忠告したがるヘイスティングス。
さり気なくレディをエスコートするポアロ。(場所は遺跡の発掘場だったりする)
やっぱり車が好きでないポアロ。(うん、列車派だよね!)
夜に蚊と格闘するポアロ。
最後、ホテル代を押し付けられたと分かってプンスカするポアロ。
見どころいっぱいで楽しいよ!
ミステリーとしてはねぇ。
登場人物限られてるし、前述の通り、狭い場所というか広義の密室殺人ですからー。まぁ、そこそこって感じでしょうか。
(結構、殺人方法は大雑把ーな気がするわ。いや、色々「疑われない為に」?考えている感じだけど、殺人方法は至ってシンプル。まぁ、シンプルな方が成功しやすいのかな)
本筋の殺人事件(及びストーカー事件)以外にも、麻薬取引(あくまで個人のだけど)絡みのトラブルから発生した殺人、盗掘事件も同時期に起きている為、複雑に(あるいは同期がよく分からない感に)なっていますが、一つ一つ紐解いていけばスッキリ爽やかーに解けるという、クリスティあるあるなお話になってますね。
原作でも異国情緒が香っちゃう系なお話ですが、ドラマでも映像(風景だけでなく、発掘現場やスタッフが住んでいる家など)が素敵でした。
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白昼の悪魔(BSP再放送2023.05.17)
結構、このお話も好きだったと思います。(うん、そうだと思う)
犯人の緻密な殺人計画だけでなく、作者の緻密な作り込み(物語の筋立てや犯行トリックだけでなく、登場人物の造形・描写・会話など諸々)にすっごいなー!!と感動した覚えがあります。
ドラマ観てみると、なかなかに複雑な印象となってしまいますね。ま、仕方ないですが。
こちらの話を原作として確か映画(死海殺人事件、だったかな?)もありましたね。
映画の方がなんかシンプルな印象受けたけど、でも映画はポアロがね。。。いや、好きな俳優さんですが、どう見ても「小男」じゃないポアロだったからなぁ。
ただ、最後のどんでん返しというか、犯人が颯爽と退場しようとしたシーンが素敵だったv
アメリカ的ではあったけど、この物語の主人公(主犯)が女性の方なんだということが、今回のドラマより明確だった気がする。
男性の方(共犯というか実行犯?)がポアロの首を絞めようとするところも一緒なんだけど、映画の方はなんだか明るいノリだったなぁ。(BGMのせい?あれ、確か首絞めようとしたよね?でもあのポアロだとダメージ小さいような)
ドラマは残念ながら、主犯がパッとしない感じですね。
もっとこう、冷静というか冷徹というか冷酷なところ出してくれても良かったのよ??
今回、相変わらずの四人セットなのは嬉しいですね。
(原作だと、ポアロ単独だったような気がする。。どうだったかな?でもリゾート地だし、ジャップ警部の管轄外よね?あとミス・レモンも都会派だから!)
やたらエキセントリックな牧師さん(なんか神父っぽいけど、奥さんいるから牧師さんですね。あーでもプロテスタントの方が厳しいのかな)が出てきます。
ポアロも結構信心深いから。。。うーん、ドラマではラストに向かって徐々にポアロ、真面目になっていくしねぇ。
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